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がんの遺伝子治療ってどんな治療?

近年、研究が進みその効果が実証され承認薬も誕生している先端治療のひとつ遺伝子治療。臨床試験の対象疾患として、がんは実に6割以上を占めています。遺伝子治療によるがん治療とはどのようなものなのでしょうか。

 

遺伝子治療といっても実験室のような場所で遺伝子を操作して治療する、というわけではありません。基本的に遺伝子治療のやり方は局部への注射や点滴といった一般的な治療と変わりませんし、外来で治療することも可能なのです。

 

そして、その注射や点滴で導入するものこそが『がん抑制遺伝子』です。もともとがんという病気は遺伝子異常によって引き起こされる病気です。本来なら遺伝子によってコントロールされるはずの細胞が何らかの原因でコントロールを失い暴走しているのががんなのです。そのコントロールを取り戻してあげようとするのが遺伝子治療のアプローチです。

 

遺伝子治療は副作用が非常に少ない治療法ですし、病期を問わず治療の適用範囲が広いこと、また標準治療と組み合わせることで相乗効果がのぞめるなど、多くの利点がある治療法です。

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